TWICEをめぐる契約問題が、ここにきて一気に現実味を帯びてきた。2026年7月14日、韓国メディア『ニュース1』が、TWICEのツウィがJYPエンターテインメントとの再契約を行わないことで合意したと報じたのだ。これに対しJYPは「TWICEは再契約の協議期間であり、事案が確定次第、お知らせする」とコメントしている。
ツウィに続き、ジョンヨン、チェヨンにも移籍報道
今回のツウィの報道は、決して単独の出来事ではない。6月には、ジョンヨンがVAROエンターテインメントと専属契約に関するミーティングを行ったと報じられており、同社はジョンヨンの実姉で女優のコン・スンヨンが所属する事務所でもある。
また、チェヨンもJYP事務所を去るのではないかという報道がなされている。
つまり、TWICEでは複数のメンバーがほぼ同時期にJYPとの契約更新に慎重な姿勢を見せていることになる。ツウィについては「JYPエンターテインメントと再契約を結ばないことで合意した」と報じられた一方、TWICEとしての活動は今後も継続すると伝えられている。
「移籍=脱退」ではない、いまのK-POP事情
かつてなら、メンバーの事務所離脱はそのまま「脱退」や「解散」を連想させるニュースだった。しかし現在のK-POP業界では事情が異なる。所属事務所とグループ活動を分けて考えるケースが増えており、BLACKPINKはグループ活動でYGエンターテインメントと契約を維持しながら、個人活動ではメンバーそれぞれが別の拠点を持つという象徴的な例になっている。同様にRed Velvetも、ウェンディとイェリがSMエンターテインメントを離れた後もグループ活動はSMとともに行う説明がなされている。
TWICEのケースも、この“分散型”モデルに近づいている可能性が高い。一部メンバーがJYPを離れることになったとしても、それが直ちにチームの終わりを意味するわけではなく、9人それぞれの個人活動を広げながらTWICEとしてのブランドを維持する新しい段階に入る可能性がある。
ワールドツアーの成功を経ての契約問題
タイミングとしても注目したいのは、TWICEが絶好調のさなかにこの報道が出た点だ。TWICEは最近、6回目のワールドツアー「THIS IS FOR」のフィナーレ公演を行い、海外アーティストとして初めて東京の国立競技場で、K-POPガールズグループとして初めて香港のカイタック・スタジアムで単独公演を果たすなど、輝かしい記録を打ち立てたばかりだった。北米ではK-POPガールズグループ史上最多となる55万人、日本では64万人を動員したという。
こうした絶頂期に、契約という現実的な問題が浮上した形だ。TWICEは2022年に全メンバーがJYPと再契約を結んでおり、今回はその契約期間が近づく中での動きとみられる。
今後のTWICE活動はどうなる?
現時点で公式に確定した発表はなく、あくまで韓国メディアの報道段階だ。ツウィのJYP離れも公式に最終発表されたわけではなく、今後の正式発表が待たれる状況にある。ただし、ジョンヨン、ツウィと続けて名前が挙がっていることから、TWICEの契約更新問題は今後さらに大きな話題になっていくとみられる。
現実的なシナリオとしては、以下のようなパターンが考えられる。
- メンバー個々がマネジメント元を分散させつつ、グループ活動はJYP主導で継続(BLACKPINK型)
- 一部メンバーが家族や関係者の事務所、あるいは新設の個人事務所に移りながら、TWICEとしての活動は維持
- JYPとの再契約自体が最終的にまとまり、これまで通りの体制が続く
ライブやカムバックの頻度はどうなる? BLACKPINKの前例から考える
「メンバーが個人・関係者の事務所に移りつつ、グループ活動は維持」というシナリオを考えるうえで参考になるのが、BLACKPINKの事例だ。
BLACKPINKは2023年12月、YGエンターテインメントとグループ活動のみで再契約を結び、個人活動については各メンバーが別会社で行う体制に移行した。ジェニーは自身のレーベル「ODD ATELIER」を設立し、ジス・リサもそれぞれ個人レーベルを立ち上げ、ロゼはプロデューサーのTEDDY氏が率いる事務所に加入している。
この体制移行後、実際に何が起きたか。2023年9月のワールドツアー終了を最後に、4人揃っての本格的なグループ活動(新曲リリースやツアー)は長らく行われなかった。2024年8月の8周年記念で4人が集まったり、単発イベントに顔を出す程度にとどまり、グループとしての音楽活動が事実上停滞する期間が続いたのだ。
この背景には、次のような事情がある。
- メンバーそれぞれが個人活動(ソロ曲、ドラマ出演、ブランドアンバサダー業務など)で独自のスケジュールを抱えるため、全員の予定を揃えること自体のハードルが上がる
- グループとしての制作・意思決定を進めるにも、各メンバーの所属先との調整コストが増える
- 個人活動が軌道に乗るほど、そちらを優先したいというメンバー側のモチベーションも自然と強まる
これをTWICEに当てはめると、次のような変化が予想される。
- ワールドツアー:これまでのようなほぼ毎年のペースではなく、2〜3年に1回程度の大型ツアーというサイクルに落ち着く可能性がある
- カムバック(新曲リリース):定期的なリリースは減り、周年や大型フェスといった節目のタイミングに合わせた散発的なリリースになりやすい
- メンバー個々の活動:一方でソロ・ユニット活動やブランド絡みの単独活動はむしろ活発化していく
ただし、これはあくまでBLACKPINKという一例をもとにした推測にすぎない。TWICEの場合、報道されているのは「一部メンバーがJYPと再契約しない」という段階であり、BLACKPINKのように「個人契約は全員解除、グループ契約のみJYPと締結」という形になると決まったわけではない。JYPが個人活動も含めて包括的に契約を続けるメンバーがいる可能性もあれば、契約自体は維持しつつ別会社と協業するといった中間的な形もあり得る。その組み合わせ次第では、活動頻度の落ち込みはBLACKPINKほど大きくならないシナリオも十分に考えられる。
今後の正式発表に注目したい。
本記事は2026年7月14日時点の報道をもとに構成しています。契約に関する事案は今後正式発表により変わる可能性があります。

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